いま最もその声を聞く機会が多い女性声優は誰かと問われたら、迷うことなく「早見沙織」と答える人が多いのではないでしょうか。

声優デビュー当時から、その類まれな透明感あふれる声で多くのヒロインを演じてきた彼女ですが、最近では本来の声優業とともに歌手としての活動も積極的に行っていて、アニメの主題歌も担当しています。

とくにアニメ好きな男子にとって彼女の声は、まるで女神の声のように聞こえるのではないでしょうか。

そこで今回は、これまでに早見沙織が演じたキャラクターの中から、とくに人気の高い5人を選んでその特長を紹介していきたいと思います。

「覆面系ノイズ」有栖川 仁乃(ありすがわ にの)

今年の4月からアニメが放送された、福山リョウコ原作「覆面系ノイズ」の主人公であり、作品に登場するバンド「in No hurry to shout(イノハリ)」のボーカル・ニノこと有栖川仁乃です。

この役については、ほんとうに「早見さん、おつかれさまでした。」と言ってあげたいと思います。

放送前は、アニメのニノがいったいどんなふうに歌うのか楽しみにしていましたが、とにかくバンドのネーミングどおりに、劇中でshoutするニノは感動的でした。

現在は歌手としても評価が高い彼女は、「寝ても醒めてもさえずる・・・」のフレーズでおなじみの「カナリヤ」をはじめとして、心に響く曲を魂を込めて歌ってくれました。

この作品で新しい早見沙織ワールドができ上がりましたので、その続きを楽しみにしていきたいところです。

「赤髪の白雪姫」白雪(しらゆき)

2015年7月から1stシーズン、そして2016年1月から2ndシーズンが放送され、主人公・白雪を演じただけではなく、早見沙織自身はじめて主題歌を担当した記念すべき作品です。

作品を彩る大島ミチル氏作曲の美しい音楽と、何事にもくじけない凛とした白雪のすがたがとてもよかったと思います。

そのなかでもいちばん印象に残るのは、念願の宮廷薬剤師となった白雪が自身の故郷であるタンバルン王国から「王家の友人」の称号を与えられた最終回での、ゼンと2人きりのシーンです。

ここでは、声優としての早見沙織の真価が見事に発揮されていて、アニメのクライマックスとしては、ほんとうに見ごたえがありました。

あきづき空太による原作は白泉社「LaLa」にて好評連載中ですので、今後の新たな展開にも期待していきたいと思います。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」鶴見 知利子(つるみ ちりこ)

アニメの放送からもう何年もたちますが、いまだに話題が絶えない「あの花」で早見沙織は幼なじみの「ゆきあつ」こと松雪 集(まつゆき あつむ)に思いを寄せる「つるこ」こと鶴見 知利子の声を担当しましたが、学業優秀でしっかり者の印象が強い「つるこ」を見事に演じてくれました。

個性的なメンバーがそろう「超平和バスターズ」の中にあって、その落ち着いた存在としての「つるこ」はある意味異色でしたが、じつはその内面はとてもやさしく、仲間を信頼しています。

そのように強さとやさしさをあわせ持った「つるこ」をこれほどの名キャラクターにしてくれたのは、他でもない声優・早見沙織であることは間違いないと思います。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下 雪乃(ゆきのした ゆきの)

由比ケ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)とともにこの作品のヒロインである「ゆきのん」こと雪乃は、容姿端麗、学業優秀である上に社長令嬢と、誰もが認める完璧なお嬢様ですが、犬が苦手だったり、方向音痴だったりして、けっこう普通の女の子っぽい一面ももっている点が魅力でもあります。

2期にわたって放送された「俺ガイル」シリーズを通して、早見沙織はそんな「ゆきのん」というキャラクターを見事に演じてくれたと思います。

最初は主人公・「ヒッキー」こと比企谷 八幡(ひきがや はちまん)にきつい言葉を放っていた「ゆきのん」ですが、しだいに彼のことを意識していく様子が物語の見どころでもありました。

もしこれから続編が制作されたら、引き続き早見沙織演じる「ゆきのん」の活躍を見たいと思います。

「魔法科高校の劣等生」司波 深雪(しば みゆき)

今年、ファン待望の劇場版となる「星を呼ぶ少女」が公開された「魔法科高校の劣等生」ですが、そのヒロインにして主人公・司波 達也(しば たつや)の妹・深雪はやはり、早見沙織が演じたなかでは最高のキャラクターではないかと思っています。

国立魔法大学付属第一高校にトップの成績で入学し、生徒会会長もつとめる「優等生」である上とてもおしとやかな美人ですが、その魔法の能力はきわめて高く、緊迫した場面でも強力な魔法を使って活躍しています。

早見沙織はそんな深雪の魅力を見る者に十分すぎるほど示してくれました。

アニメ放送開始前のPVを見たときから早見沙織の声がとても深雪の雰囲気に合っていて、期待は大きかったのですが、回を追うごとにその輝きがアップしていったように思います。

当然これからも「司波深雪(CV・早見沙織)」という概念は不変ですので、注目し続けたいと思います。

まとめ

ここまで早見沙織が演じた名キャラクターを5人選んで紹介してきましたが、ほんとうに彼女たちは皆個性的で同じ早見沙織の声でありながら、それぞれ違う魅力をもっているところに声優・早見沙織のすばらしさがあるのではないでしょうか。

今年は「政宗くんのリベンジ」朱里 小十郎(しゅり こじゅうろう)や「賭ケグルイ」蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)など、これまで以上に様々なタイプの役を演じてきた彼女ですが、来年もまた新たな魅力あふれるキャラクターを演じてくれるのは間違いないと思いますので、今後も早見沙織の声に耳を傾けていきたいと思います。